ここ数日、四十雀の食欲が衰えていたので、油断していたら、また急にナッツの売れ行きが増えていました。まだあるだろうと思ったベランダは空っぽ。

今は11月前半なのだけれど、ついこの間のテレビニュースでは「立冬」と言っていた。もう冬なのかあ。亥の子餅を食べつつ、ついこの間まですっごく暑い日が続いていたので、秋が来なかったような気がしている。そのまま立冬となってしまい、ここ数年この傾向は強くなっているけれど、「今がどの季節なのかわからない」。

でも、とにかく今は立冬後なので、冬ってことでいいのかな。

家の近くにある、小さな雑木林の縁のところがスパッと切れて、石垣になっているところがある。そこは石垣の上の雑木林から溢れ出てくる草や木が覆ってきて、下まで山がこぼれ出てきているような、山が石垣やその下の道をまた元の山に戻そうとしているかのような感じだった。

そこが、今週、石垣のところと下の道に生えていた草花が綺麗に撤去されて、また石垣と道に戻った。毎日勝手に生えている草花を見ていたので、みるものがなくなって寂しいけれど、とにかく綺麗に片付いて、道もだいぶ広く感じる。

そんな綺麗な状態が二日ぐらいあって、また石垣の上の雑木林から枯葉たくさん降ってきて、元の木や草があった通りに道に積り始めた。

この葉や小さな砂つぶが溜まったところを手掛かりに、また種がそこで育ち始めるんだな、そしてまた、この間と同じようになるんだな、と思う。山がまたそこを山に戻し始めて、ある日、また管理している人が全部刈り取っていく。そんな押し引きをずっとしていくんだろうと思う。

冬になって、眠ったようになる木が増えていく。

宿根草は土の上は枯れ果てたように見えるものもある。

静かな季節になっていって、これはこれでまたいいなと思う。土の上がなくなっても、水をあげ続ける植木鉢に春になって新しい緑の芽が出てくるのを楽しみにする季節でもある。