お買い物

買い物が好きだ。

ネットショッピングではなくお店であれこれ見たり、思いがけないものを買ったり。ということが。

出かけることができなくなったので、急に買い物を楽しむということがなくなり、楽しい買い物というものがなくなった。

天候も厳しくなり、冬はひたすら寒く、夏はひたすら暑い。その中間もあまりなく、季節の格好を楽しむということもなくなった。

ということで買い物が好きという感覚もなくなった。

多分今でも「買い物が好き」なのだろうけれど、現在の感覚として「買い物はしたくない」になっている。

どちらかといえば「選ぶのが好き」だったのだろう。選びたいものがあれこれあって、どれを選ぼうかなと考え、選択する。というのが楽しいのだろうと思う。

ネットでもできそうなものだけれど、ネットであれこれものを見ると、必要でそれを買ったとしても、とても疲れたような感覚が残る。買い物をするときの感覚というか、そういうものがない。ただ家に来るという感じ。ただお金が出ていく。買い物感が無いのだ。不思議だ。

必要なものを最近ネットで購入することが多い。トイレタリー商品だとか、掃除に使う重曹だとかそういう細々としたものだ。手間が省けて楽になったはずなのに。なんだか荷物が来ることに罪悪感すら感じる。自分で買いに行くことで無駄が発生しているかもしれないのになぜだろう。私の中にある古い行動の感覚が残っているからなのだろうか。理由はわからない。

ネットでしか購入できないものや、ネットで品物にリーチできたというものも結構ある。探しているものが無いとネットで検索する。本だってそうだ。古本だってネットで検索したほうが早い。

だのになぜだろう。この罪悪感。

いや、現実生活でも(つまりオフライン情報)検索できないことに苛立ちを感じることすら在る。それなのになぜだろうと思う。もしかしたら、多分そこ?

とはいえ、自分が整理したいものはデータベース化したいという欲求もある。でもなぜだろう。