タイムリープ

バカリズムさんの脚本ドラマ(でいいんですよね?)、ブラッシュアップライフを楽しく見ている。架空OL日記のファンだった。今回のこれもとても楽しい。とぼけた内容だ。バカリズムさんは内面に28歳から33歳ぐらいのOLを装備しているのかもしれない。と思う。作家(脚本家も、漫画家も)は記憶力がいいのだろうな。とも思う。何かを見たり感じたりしたその事、感触をよく覚えていて、それを素材に別の形で紡ぎだすことができるのだろう。

ブラッシュアップライフも女性同士の会話がとても自然だ。出ている役者がいいのだろうとは思うけれど、テンポや仕草、会話の内容や流れが、ナチュラル。何かという話でない話をしているセリフを作るのが上手だなと思う。女性の雑談。雑談から本題へ本題から雑談へ。そんな会話が続く。会話がよくかけているドラマというのは意外とない気がする。まあ、私はあまりドラマを見ないので知らないだけかもしれないけれど。

ブラッシュアップライフはタイムリープもの。主人公は事故死するたびに、もとの人生をやり直している。今回二回目はまたしてもうっかり事故にあってしまう。

次の人生(?)を別の生命体になって過ごしていくのが普通だが、それが嫌な場合は第一回目の人生の徳にしたがい、同じ人物としてやり直せる(回数は徳によって決まる)。というのがこの話での仕組み。次回も希望の種類の生命(既定の種類ではなく、自分で選びたい場合。主人公の希望は人間。)として生まれかわるには、それ相応の徳が必要で、現在主人公は徳が足りないので「希望の生き物」にはなれない。

徳を積んで次回も人間(別人)に生まれるために、せっせと人生をやり直している主人公。そのやり直しの面白さと、次々に出てくる会話の楽しさがあるドラマ。会話が面白いドラマが好きなので、気に入っている。女性同士が仲がいいのもいいし、仲良し同士がどうでもいいようなことを話しているのを聞いてるのも好きだから、気に入っているのだろう。

作者の得意な年代をちりばめているのも有利なところだろう。

毎週とても楽しみだ。